整体師の給料・年収はいくらなの？

整体師の仕事はご存知ですか？身近なところでは、マッサージ店や温泉施設で見かけるかと思います。整体師は骨や関節を整えることや筋肉をほぐして体調を改善することが仕事です。

手に職を付けたい学生や社会人の方までも整体師に興味を持つことが多くいます。
高齢化の影響で需要が高まると予想されていますが、本当に整体師として働いても収入は大丈夫なのか心配ですよね。

今回は整体師の年収がどうなっているのか、年収についてご紹介していきます。

1 整体師の平均年収
2 整体師になるために
3 開業したときの年収の推移
4 まとめ

整体師の平均年収

整体師の平均年収は200万円～300万円です。
とはいえ、勤務地や職種によって年収は異なるので個人差はあります。
首都圏では月給が15万円から20万円ほど、年収は200万円から300万円前後です。

整体師は整体院の他にもリラクゼーションサロンなどでも働いています。リラクゼーションサロン系の仕事は固定給に歩合給が加算されるので平均年収は整体院で働くよりも高くなります。年収が300万円から600万円まで上がります。

また、未経験の整体師はあまり待遇が良くないので時給換算すると1時間1000円の仕事もあります。経験者となると給料が上がっていきます。

雇用形態や歩合給によって年収が異なるので、年収は実力しだいといえます。

経営者となると年収は高くなる

整体師は経験を積むと独立開業をする方が多く、店舗経営が成功すると年収が大幅に上がることがあります。
店の規模や店舗数にもよりますが、経営者となれば年収1000万円～3000万円まで上がります。

開業するために道具や施設など特別な機会は必要ないので独立をして稼ぐことは考えられますが、整体院として成功するためにはサービスの向上や宣伝に努めるため決して安定しているとは言い切れません。

整体師としても経営者としても技術が必要です。

歩合給のしくみ

平均年収が300万円～600万円と幅があるのはお客さんに指名されるかどうかにより年収の差が生まれます。

指名されるほど年収が上がるので職業に就いた後に本当の手腕が試されます。気に入られてリピーターが増えれば指名される数も上昇していきます。一方で指名されない整体師は基本給と少ない歩合給を貰います。

歩合給が欲しい方はセラピスト求人で探してみましょう。東京や大阪では通常の整体院よりもいい条件で求人があります。

整体師の年収推移

・20代：200万円～250万円
・30代：250万円～300万円
・40代：340万円～400万円
・50代：400万円前後
・60代：200万円～400万円

業種別の整体師の年収

整体師は業種によって年収が異なるので、業種別の平均年収をまとめました。

・整体院　　　　　　　　：300万円～350万円
・スポーツジム　　　　　：340万円
・介護施設　　　　　　　：330万円
・リラクゼーションサロン：300万円～600万円

整体院で働く整体師は多いですが、その他にも介護施設やスポーツジムで働く整体師もいます。介護施設ではデイサービスの一環として、スポーツジムでは選手の専属として働くこともあります。

リラクゼーションサロンでは歩合給によって年収が上がることもあります。

整体師の年収が高い場所は東京

整体師の全国平均年収は306万円です。

東京では整体師の平均年収は頭飛びぬけて476万円になります。
大阪では整体師の平均年収は408万円なので高い部類に入ります。

宮城、神奈川、兵庫、京都、福岡などの大きな県になると平均年収は340万円前後です。
青森、富山、岐阜、香川、佐賀、宮崎など地方になると平均年収は300万円代になります。

生涯年収は

整体師の年収が340万円だとすると、340万円×38年＝推定1億2930万円であると予想されます。

業種や歩合給にも左右される仕事なので生涯年収が１億2930万円だとしても、ここで示す生涯年収が指標になるとは言えません。

一方で日本の平均年収は422万円、生涯年収は1億9000万円です。日本全体と比べると整体師の年収は平均より低い金額です。

整体師になるために

整体師には受験資格はないので誰でも受けることができます。

柔道整復師やあんまマッサージ師などの資格を持っているとアドバンテージになりますが、国家資格であるため3年以上の授業を履修し終えた方だけが受験できます。

民間資格にあたる整体師に免許は必要ないので、整体師になろうと思えば今から整体師になれますが整体スクールに行かないと知識や技術を習得するのが困難です。

医学的知識や技術の習得といった専門スキルが必要なので2年ほど習得に時間がかかります。
実践が全てなのでモノにしてしまえば、卒業と同時に資格もゲットできます。

昼間も学校はやっていますが、社会人のために土日や夜間の学校もあるので幅広い年齢層の方が整体師に挑戦できます。

開業したときの年収の推移

整体師はスキルを積むと5年ほど経って独立開業を目指す方もいます。
雇われる整体師は年収が高くても600万円までです。さらに高い年収を求めるには独立して自分のお店を持つほかありません。

開業して1年目の年収

開業して集客を上手く行えば1年目から整体院を繁盛させることはできます。
顧客が増えたうえでリピーターまで確保すれば初年度から600万円～800万円まで上げることができます。ただし、このように成功する整体師は5％ほどと言われています。

技術は高くても経営について知識が乏しいと店舗経営は苦しくなります。いくら技術の高い施術ができても広告や宣伝を上手に行う必要があります。それなりに繁盛すれば年収は400万円～600万円になります。全体の20％がこのような整体師です。

計画を立てずに独立すると整体師の開業は上手くいきません。経営の知識も整体師の技術も乏しいと来院する方は少なくなります。

開業してから準備をしても知識や技術が足りないことに気付いても習得には時間がかかります。軽い気持ちで独立すると廃業の可能性もあり、多くの整体師が独立開業に失敗しています。

最悪の場合、開業していたときより整体院に勤務していたときの年収の方が高くなることがあります。

開業して３年目の年収

売れている整体院と売れてない整体院ではっきりと年収に差ができます。

1年目から繁盛している整体院は3年目には1000万円に到達します。スタッフを雇用して物販などを展開すれば2000万円、3000万円まで売り上げる整体師の方もいます。

技術が高くても経営の知識がなければ年収800万円ほどで頭打ちになります。それ以上の年収を目指すためには経営の知識を深めて回転率や集客を意識した店舗経営が必要となります。

一方で売れていない整体師の年収は200万円～300万円ほどです。3年目になると辞めようと決める方も多く、96％の整体師は廃業しています。技術だけではなく経営を上手くやるかがポイントなっているようです。

開業して５年目の年収

5年以上続く整体師は年収1000万円で経営できる方がほとんどです。
スタッフが成長すると分院展開を視野に入れるようになります。スキルを積むと整体師は独立する可能性がありますが、それを阻止する手腕が整体師には必要です。
独立しないように待遇を良くして安定した収入など好条件を提示して離さないようにする必要があります。

分院展開する整体師は1院×1000万円と言われています。経営が成功すればどんどん年収が上がっていきます。