未経験から整体師に転職することは可能？

最近,全くの未経験から整体師へ転職したいと考える人が増えています。
他業種から整体師へ転職する際にはどのような準備をしておけばいいのでしょうか？
この記事では未経験者が整体師へと転職する際に必要な資格の知識や、整体師へ転職するメリット・デメリットなどを解説していきます。
転職を成功させるためにこの記事を参考に準備をしていきましょう。

整体師に転職するには国家資格は必要？

看護師などの医療系の仕事とは違い、整体師には国家資格の取得は必要ありません。
そのため、専門学校などに何年も通うことなく、未経験の方でも整体師への転職を目指すことは可能です。

整体師に転職するために必要な資格はあるのか

国家資格以外にも、整体師に転職するために必要な資格というものは特にありません。
民間のスクールに通うことや、いくつか持っておくと有利な資格というのは存在していますが、資格を持っていないからといって整体師になれないわけではないのです。
そのため、会社勤めのサラリーマンが手に職をつけるために整体師に転職するというケースもよくみられます。

ただ、整体師にはスポーツや美容、リラクゼーションなどさまざまな分野があるのでそれぞれで必要な知識は異なり、それに合わせた知識を身につけていくことが必要です。

整体師にとって必要なものとは

整体師に転職するために特別必要になってくる資格というのはありませんが、人の体を直接扱う職業なので、しっかりとした技術と知識を身に着けることは必要不可欠です。

仮に施術中にお客様を負傷させてしまった場合は責任を負うことになります。
そうなってしまうとそれ以降資格を取得しようとしても不利になる可能性があります。

全くの未経験から整体師として転職し、働きながら勉強するということも可能ですので、未経験から転職する場合はしっかりと研修などで基本を勉強させてくれる整体院を選ぶといいでしょう。

整体師にスムーズに転職するには何が必要なのか

上述した通り、未経験者でも整体師として働きだすことは可能です。
ただ、整体師として実際に働きだす前に、体の基本的な仕組みや整体の基礎技術などの知識を学んでおくとよりスムーズに転職することができます。

経験の少なさはどうにもできませんが、関連資格や自主勉強の時間をとることはできます。
また整体に関する資格は取得しておくと、整体師としての信頼性も増すので取っておいて損はないでしょう。

事前に整体に関する国家資格を取得してしまうことも、整体師としての転職をスムーズにする方法のひとつです。

未経験者が整体師に転職するメリット

実際に整体師に転職することのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

高収入が期待できる

未経験の整体師アルバイトの場合でも、自給換算では2,000円台まで望むことができます。
正社員の場合には平均で月収30万円程度、ベテランの方だと90万円以上というケースもあります。
さらに、歩合制で人気店の場合には月収100万円以上を望める可能性もあります。

このように頑張れば頑張った分だけ、技術が良ければ良い分だけ自身の収入が増えていくので、整体をすることに意識の高い人ほど稼ぐことができる仕事です。

手に職が就く

未経験からのスタートであっても、一度手に職が就いてしまえば、安定した生活が手に入るほかに、独立の道なども見えてきます。

転職活動中に資格を取得することができればさらに将来の可能性も広がるでしょう。

求人が多く自分に合った働き方が見つかる

正社員として整体師に転職する場合でも、アルバイトのように自分で自由に決めたシフト通りに勤務できることが少なくありません。

また、スクールに通いながら働いたり、副業が許されたりと、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能な場合が多いです。

性別・年齢に影響されない

人手不足な業界のため、男性だけでなく女性の労働力も求められています。
また年配の方も整体師には多く、むしろ若い方より年配の方のほうが安心できるという声もあり、転職で有利に働くケースがあります。

そのため、多くの世代の男女が転職しやすい業界だといえます。

未経験者が整体師に転職するデメリット

一方で未経験から整体師になる際のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

コミュニケーションスキルが必要

整体師の仕事はサービス業なので、コミュニケーションスキルに自信がない方は苦労するかもしれません。

ただ、働いていくうちにコミュニケーションスキルは向上していきますので、逆にコミュニケーションスキルを伸ばすいい機会になるかもしれません。

体への負担が大きい

常に立って施術をおこない、さらにお客様の状態によっては筋力が必要になってくるため、慣れない最初のうちは体への負担が大きいと感じるかもしれません。

ただ、力加減の調節など技術が上達するにつれて、段々と疲れづらくなっていきます。
最初は分からないことも多く大変かもしれませんが、技術が向上するうちに徐々に体の負担も少なくなっていくでしょう。

整体師におすすめの関連資格3選

未経験から整体師に転職する際に取得しておくと有利な資格を紹介します。

あん摩マッサージ指圧師

「あん摩・マッサージ・指圧」は日本の伝統医学です。
これらの施術をおこなうためには国家資格を必ず持っておかないといけないです。
国家資格のため取得は簡単ではないですが、持っておくと整体師の仕事人生において立場が有利になります。

柔道整復師

捻挫や骨折などの怪我に対して、手術や投薬などの治療はおこなわず、テーピングやマッサージなどによる回復を図ります。
高度な技術が必要になってくるため、この資格を持っていると整体師として重宝されます。

鍼師

鍼灸とは「経穴に刺激を与える」ことで病気や怪我を治療していく東洋発祥の医療技術です。
具体的な手法としては金属の細い針をツボに刺して刺激を加えたり、もぐさを燃やすことにより経穴を刺激したりします。

整体師以外のマッサージ系の仕事への未経験転職は可能か

整体師以外にも未経験から転職できるマッサージ系の仕事は存在しています。

ボディセラピスト

ボディセラピストはお客様の「美容」に関する施術をおこなう仕事です。
細かい業種としては以下のものが挙げられます。
• リンパマッサージ
• アロマセラピスト
• エステティシャン
• クレイセラピスト
• リフレクソロジスト

リラクゼーション系の仕事

リラクゼーション系の仕事はお客様をリラックス状態にして、緊張や日々のストレスから解放することがメインの業務内容になります。
セラピストと整体師の両側面を持つ業務内容ともいえるので高い技術が必要になってきます。

ただ、これらのマッサージ系の仕事は厳密な線引きはされていないことが多い傾向にあります。
さまざまな業種の技術を併用する必要がある整体院などもあります。

整体師になるということ

整体師へ転職するのに資格は必要はなく、性別年齢の関係なしに未経験からでも十分稼いでいける可能性があることを解説してきました。

全くの未経験から整体師に転職しようと考える人の動機としては「自らの経験から整体の仕事に必要性を感じた」というものが多いです。
自身の「整体に助けられた」という経験が大きな原動力となっているのでしょう。

整体師として転職できても技術や知識では経験者に適わないかもしれないですが、未経験者だからこそ患者が何を求めているのか理解できることも多いです。
整体師の仕事は患者に寄り添うことが非常に重要な仕事といえますので、この視点を忘れずに働いていくことが必要になるでしょう。