ちょっと待って!それで本当に大丈夫?転職の面接マナー

転職、という言葉が今や頻繁に飛び交うようになっています。
自身のキャリアアップのためや年収をあげるため、労働環境を変えるためなど転職の理由は様々です。終身雇用の時代が終わりつつあるこれからの時代においては転職を前提に就職していくことが当たり前になっていくでしょう。

そうした転職の際に必ず皆さんが通らなくてはいけないのが面接です。マナーは転職者の人となりを知る指標となり、採用において大変重要な要素です。きちんとしたマナーはできているでしょうか。気づかないうちに失礼なマナーをしていないでしょうか。本記事では転職の際に皆さんに求められるマナーについて説明していくので、今一度皆さんも自分自身のマナーについて見直してみてください。今まで気づかなかった新しい気づき、発見があるかもしれません。

最低限面接に求められるマナーとは

まずは最低限面接の際に皆さんに求められるマナーについて説明していきます。というのも転職の面接ということは一度就職した企業の面接を受けてきており、また社会人としてのマナーが当然ついていると転職先の企業は見なすため、新社会人よりもよりマナーについて慎重にならなければなりません。いくら良いマナーができたとしても、たった1つ失礼なマナーがあることで評価が下がる恐れがあるからです。
では一体どんなマナーを心がけておくべきなのでしょうか。ここで、最低限面接に求められるマナーはなにか、場面ごとに説明していきます。

受付、控室において

受付、控室でみなさんに求められるマナーは主に次のことです。

・指定された時間の5分前には到着していること
・企業の入り口でコートを脱いでおくこと
・携帯電話の電源をOFFにしておくこと
・企業に入った瞬間から面接は始まっていると心得ておくこと
・控室では呼ばれるまで静かに待っていること

指定された時間に早く来すぎても、他の面談が行われていることや、面接の準備が整っていないことが予想されるため10分前についたりしないようにしましょう。また、大前提なので省略しましたが、もし電車の遅延などなんらかの理由で面接に遅れる場合、転職先の企業に遅れる旨の電話を必ずしましょう。これは社会人云々の前の話です。また、企業に到着して案内係などの対応からすでに評価されている場合があるので、この時から立ち振る舞い言葉遣い表情などに十分注意しましょう。控室でも指示がない限りは座らないでおき、面接に呼ばれるまで心を落ち着かせておきましょう。

入室において

面接官がいる場合

面接官がすでにいる場合は、以下のマナーを順で守るようにしてください。

・ドアを三回ノック、声掛けがあってから「失礼します」と一言入れてから入室すること
・入室したらドア側を向いて静かにドアを閉めること
・ドアを閉めたら面接官のほうを向き、「(自分の名前)です、本日はよろしくお願い致します」とはっきりと言い、一礼すること
・椅子の横までしっかりと歩き、横に来たら改めて挨拶すること
・「どうぞ」などの声掛けがかかってから「失礼します」と言ってから座ること

採用担当者がいない場合

面接官が中にいない場合は、以下のマナーを順に守りましょう。

・案内に指示がない場合、席の横に立って採用担当者を待つこと
・「席にお座りください」などの指示があれば、その通りにして採用担当者を待つこと
・採用担当者が入室したら素早く立ち上がり挨拶、一礼すること

などを心がけてください。
実際にここで初めて採用担当者と顔を合わせることになるのですが、はっきりと大きな声で、自然な笑顔で、動きは機敏でいるようにしましょう。
お辞儀をする際も首だけ曲げるのではなく背筋を伸ばして40度前後でお辞儀をしましょう。
座る時も、カバンは小さなものなら膝の上、大きいものなら足元に置いておきましょう。椅子も背筋を伸ばして浅く座り、ひじ掛けがあっても利用しないでおきましょう。男性は適度に膝を離して太ももの上に手を置きましょう。女性は膝を閉じて足を斜めではなく垂直にして座り、手を重ねて置きましょう。背筋を張るのを意識するあまり胸を張らないように気を付けましょう。
コート類はカバンの上などに畳んで置いておきましょう。
ドアの二回ノックはNGです、というのもこれはトイレに入室する際などに使うノックだからです。
また、ポイントとして案内係に誘導された場合にはお礼を述べておくようにしましょう。

面接中において

面接中は次の2つに気をつけましょう。

・名刺を渡されたら名前を言ってから受け取ること
・受け取った名刺は向って自分の左側に丁寧に置いておくこと

この場面で名刺を受け取るかもしれませんが、自分の今務めている企業の名刺を渡す必要はありません、また、面接に必要な書類がある場合それらをすぐ出せるような位置にカバンの中に置いておくようにしましょう。

退室時において

退出時に気をつけることは次のことです。

・面接が終わったら椅子の横に立ち「ありがとうございました」と言ってお辞儀をすること
・書類を大切に入れて、カバンをもってドアの前まで行くこと
・採用担当者のほうを向き「失礼します」と言ってお辞儀をすること
・静かにドアを開け、静かにドアを閉めること

この面接後の挨拶は面接前よりも気持ち深めに45度くらいでお辞儀をしましょう。
また場合によっては採用担当者が見送ってくれるかもしれませんが、案内に従って背筋を伸ばしてついていきましょう。見送ってくれた場所で再度お礼を言ってお辞儀をし、それがエレベーターならば扉が閉まるまでお辞儀をし続けましょう。企業の外までなら採用担当者が見えなくなるまではコートを着ないように気を付けましょう。

失礼なマナーとは

さて、最低限のマナーについて説明してきたところで、次はやってはいけない失礼なマナーについて説明していきます。面接で相手に失礼な振る舞いをすれば、人間性が疑われ不採用に直結します。面接に限らず普段の職場においてもほかの社員に迷惑をかけている場合もあるので要注意です。失礼なマナーを以下になります。

・スーツを着てこないこと
・髪型やスーツに清潔感がないこと
・目を見て話さないこと
・言葉使いに問題があること
・質問に対してだらだらと答えること
・新卒採用で言われる言葉を言わないこと
・逆質問をしないこと

などが主なそうです。特に転職に関しては今務めている企業と業界が違えば、今までは大丈夫であったことがNGになる場合も多いです。例えば髪型も茶髪など染めていても問題のない企業に勤めていたとしても、面接の際にはに戻しましょう。

また、香水のにおいも落としスーツが汚れていないかなどに注意しましょう。業界によってはスーツを着ない職場も多いためスーツを普段着ないという方もいます。そのためスーツをタンスの中に閉まっており、いざ面接の時になって汚くなっていた、変な匂いがしみ込んでいて臭くなっていた、ということにならないようにしましょう。

目を見て話すことができない、というのは採用担当者に不信感を与えるのできちんと目を見て話すようにしましょう。今務めている企業ではそれが許されていたとしても、転職においては許されません。逆に目を見てはきはきと話すことで相手に信頼感などを与えることができます。

転職の面接によっては、自分よりも歳下の採用担当者にあたる場合があるかもしれません、しかし必ず言葉遣いに注意して面接に挑みましょう。質問されたら明確にまとめた答えを発言しましょう。というのも時間をかけて答えるのは結局のところ何が言いたいのか伝わりにくいし、面接の決められた時間内で終わらせられるよう採用担当者はペース配分をしているので、それを乱さないようにしましょう。

また、逆質問をしないのは、転職先の企業に対して興味がないというようなものなので、自分の今務めている企業などと絡めたりして質問を考えておくようにしましょう。

ポイントアップが狙えるマナーとは

ではここからは転職の面接においてポイントアップがもらえるかもしれないマナーについて説明していきます。新卒の面接と少し違った視点から考えてみましょう。

ポイントアップに繋がるマナーとして次の2つを挙げます。

・自分の強みをアピールすること

・ポジティブに自分について話していくこと

転職においては、今までの自分の経験を転職先の企業にどのように役立たせることができるかを面接時にどれだけ話せるかが重要になります。これによってたとえ業界が違う企業に転職を考えていても、採用担当者から良い評価がもらえるでしょう。

また転職においてはいつ転職するのかといった時期も重要になりますが、この時期が例え良くないとしてもうまく自分を見せられるようにしてください。例えば経験が浅い状態で転職をする場合には、伸び代があるなどとポジティブな言葉に置き換えることで面接時に好印象を与えられます。これら二つが主に転職の面接においてポイントアップが狙いやすい点になりますので、覚えておいてください。

面接で失敗しないためには

面接で失敗しないためにはデモンストレーションを欠かさずこなすことが大切です。

覚えることが多いうえに緊張する面接において全て満足通りの行動が出来るのは、練習をしていても難しいのに、それを初めて実践していくのは非常に難しいです。過去の面接が良かったから大丈夫だろうと安心せずに練習をしておきましょう。

また、今務めている企業と転職先の企業はどう違うのか、など転職先の企業について深く調べておきましょう。年収だけ見て転職したとしても自分のスキルが役に立たせられなければ意味がありません。また、福利厚生などが今のところと違うために大きなギャップを受ける可能性が新卒の社会人よりも高いため、そうならないためにも転職先の企業についてきちんと調べておき、本当に転職するべきなのかどうか確認しておきましょう。

面接時マナーの重要性

いかがでしたでしょうか。本記事では転職に関するマナーのあれこれについて説明してきました。マナーは人の第一印象に直接影響するものなので、しっかりと学んで面接に備えましょう。

実際こうして確認していくと、マナーなどに関してはそれほど新卒と転職の面接に違いはないよう感じます。しかし、だからこそマナーを身につけておくべきだと分かります。特に転職の面接では一度社会に出ている以上ビジネスマナーがあること前提で見られます。もし面接において新卒よりもマナーがなっていなければ、いくら転職したい気持ちが強くスキルがあったとしても、成功につながることは限りなく低くなってしまいます。

そうして皆さんにとってより良い転職先が見つかることを期待しています。最後までお読みいただきありがとうございました。

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