夢じゃありません!第二新卒が大手企業に転職するためのコツを徹底解説

「大学卒業後なんとなく職に就きましたが、やっぱり憧れの大手企業に転職したい」と思っている20代の方は多くいらっしゃるでしょう。

しかし、「就活で大手企業に就職できませんでしたが、いきなり大手企業に転職するって難しいのでは?」と心配している方も決して少なくはありません。

そんな心配はまったく不要です。

実際に、就活で大手企業に就職するより、転職活動で大手企業に転職することは難易度がぐっと下がるので、20代の第二新卒でも転職活動のコツを掴めば、大手企業に転職する可能性は十分にあります

今回は20代の転職事情はどうなっているのか、転職活動をする上で気をつけたいポイントを詳細までお伝えします。

20代の第二新卒の転職事情

そもそも、「第二新卒ってなんだろう」と分からない方もたくさんいますよね。

簡単にまとめると、「第二新卒」とは新卒ではないものの、まだ社会経験が長くない20代の若者のことを指します。

実は最近、この「第二新卒」層の採用を積極的に行なっている企業も増えていると言われています。

それは、中小企業だけの話ではなく、三菱電気や博報堂などの大手企業も積極的に「第二新卒」を採用しているようです。

それでは、なぜ企業が第二新卒を前向きに採用しているのでしょうか。

その理由は以下の二つがあげられます。

  • 採用市場の変化
  • 選考基準の変化

理由その1:採用市場の変化

近年の就活は空前の「売り手市場」と言われています。

新卒の学生は、労働条件などにこだわりすぎなければ、必ずなんらかの職につくことができます。

しかし、その一方で、新入社員の離職率も例年より高くて、「3年以内に離職する率」は3割前後のようです。

そのため、企業は、離職していく若手を補充するために、「第二新卒」採用に積極的になっているのです。

理由その2:選考基準の変化

昔の日本式採用は、新卒の終身雇用を前提にしていましたが、終身雇用自体が保証できなくなってきている現代は、昔のように第二新卒採用や中途採用を色眼鏡でみることもできなくなりました。

そのため、企業の中途採用は昔、即戦力になってくれそうなスキルと経験の持ち主しか採用していなかったのですが、近年は、スキルと経験がそれほど積んでいなくても、ポテンシャルだけで採用されやすくなってきました

その結果、第二新卒は社会人としての経験が浅くて、大きな実績も残していないまま、自分の持っているポテンシャルを上手くアピールできれば、企業に採用される可能性はあります。

転職するにはもっとも重要なのは情報の収集です。現在の転職市場の現状をまず把握してから、自分にとって最適な行動ができるでしょう。今回は、20代の転職者を取り巻く環境を解説していきます。また、そんな20代の転職者におすすめの転職の進め方も紹介します。

転職する前に考えるべき2つのポイント

第二新卒は昔よりも転職しやくなったといっても、安易な気持ちで転職することはやめましょう。

転職してから、「こんなはずじゃなかった」と後々後悔するより、転職を考える前に以下の2つのポイントを確認することをおすすめします。

  • 転職したい理由を考える
  • 転職先で自分がやりたいことをできるか

転職したい理由を考える

転職をしたい理由としてよくあげられるのは、人間関係や、勤務時間や残業の多さです。

これらを理由で転職したいと考えはじめることは悪いことではありますが、同じ過ちを二度と犯さないように、しっかりと転職の理由を考えるべきでしょう。

つまり、人間関係や長時間勤務の裏に隠された自分の欲求をしっかり把握することが大事なのです。

例えば、人間関係を理由に退職した人の中にも、プライベートと仕事の人間関係をはっきりと分けたい人もいれば、そうでない人もいます。

また、エネルギッシュな若い人たちと働きたい人もいれば、能力のある年次の高い人から多くを学びたい人もいます。

このように、自分が求めているものの本質を何か見極める必要があるでしょう。

転職先で自分がやりたいことをできるか

20代で一度、社会経験を積んだ人なら、新卒の時より、職種や業界に対する理解が深まっているはずです。

現職の業界や職種が自分に合っているかどうか、自分が一番希望している業界と職種はなんだろうかというのは、転職の際にもっとも考えるべきことでしょう。

そのために、5年後、10年後のキャリアプランも見据えた上で、自分はどのような仕事をしたいのか、どのような方向に進みたいのかを考えてみましょう。

なかなか、キャリアプランを立てることが難しいのならば、自分がジェネラリストになりたいのかプロフェショナルな方向に進みたいのかから考えてみるのもよいかもしれません。

また、「企業でできる仕事」については、会社の社員に話を聞く機会を作ったり、またそれが難しければ、同年代の友達から情報収集をしたりするのも一つの手です。

「石の上にも三年」といわれているなかで、20代が転職するということはなかなか難しく聞こえますね。今回は、そんな20代の転職者むけに、転職活動をうまくすすめるコツと注意点を解説していきます。これから転職活動=転活を進めていく方はぜひご覧ください。

大手企業に転職するための方法とは

これから自分のキャリアプランをしっかり考えてから、「やはり転職したいんだ!」と決めたら、その次に考えるべきなのは、転職先の決め方でしょう。

せっかくの転職なので、なるべく安定して働ける大手企業のほうがよいと思っている第二新卒の方が多いようなので、大手企業への転職を成功させるためのコツを紹介していきます。

主に以下の三点を頭に入れておきましょう。

  • 自己分析とビジネスマナーを怠らないで
  • 長期勤務でアピール
  • 企業が求める人物像と合致していることをアピール

自己分析とビジネスマナーを怠らないで

第二新卒の転職が以前よりやさしくなってきたといっても、大手企業であれば、その倍率は決して低くはありません。

他の求職者と差別化を図るためにも、転職理由や、志望理由の精度を上げていくことが大事です。

新卒の就活と同様に、自己分析は不可欠で、むしろ新卒以上の精度の自己分析が求められています

現職での経験が浅いにもかかわらず、そこから得た知識やスキルをどうやって今後の職場で活用していくのかをまず考えて、さらに自分の適性や性格なども、自己分析の上に必要でしょう。

また、いくら第二新卒はポテンシャルで勝負するといっても、第二新卒は社会経験のある社会人です。

つまり、第二新卒を採用する際に、最低限度のビジネスマナーを身につけていることが前提となっています。

メールの送り方、電話対応の仕方、挨拶などで、印象を悪くしてしまわないように、気を引き締めていくことが大事です。

長期勤務でアピール

第二新卒はポテンシャルを十分にもっているものの、「短時間で前職をやめた」というネガティブなイメージももっています。

やはり企業側からしてみると、一度採用したならば長期で働いてもらいたいものなので、短期間で会社をやめてしまったことはネガティブに捉えられてしまうのです。

そのために、「御社こそが理想的な職場」というように、採用されたら、また短期間でやめないことを最大限に希望する企業にアピールしなければなりません

以前の会社をやめてしまった理由を客観的に整理し、それをいかに克服しているのかを示したり、社会経験が少ないとはいえど、前職で築き上げたスキルや、努力、工夫をアピールしたりしていきましょう。

企業が求める人物像と合致していることをアピール

第二新卒の場合、ポテンシャルとやる気が重要といえども、それだけでは不十分です。

企業が求める人物像を事前に把握しておいて、その人物像がいかに自分とマッチングしているかを企業側に説得させる必要があります

特に、未経験業種・職種に応募する場合にはなおさらです。

前職での仕事内容と、未経験職種の仕事内容で、共通している点を分析し、企業にポテンシャルをアピールし、また、新しい分野でも自分で書籍などを使って知識を事前に入れ、やる気を認めてもらうことが非常に重要となります。

大手企業に転職することのメリット・デメリット

以上のコツをしっかり頭に入れて、大手企業への転職はけっして夢ではありません。

しかし、いったい大手企業に転職することから、どのようなメリットが得られるのだろうか、また、どのようなデメリット・リスクがあるのだろうかをケース別に見ていきましょう。

大手企業から大手企業に転職する場合

前職が大手企業ですが、転職先も同じく大手企業の場合は、どのようなメリット・デメリットがあるのだろうかをみていきましょう。

メリットその1:違和感なくすぐ馴染める

まず考えられる1つ目のメリットは、企業風土や文化が近く、違和感なく溶け込めるという点です。

大企業で働いている人たちは、大企業を志望して入社していることが多いですよね。

そのため、会社は違っても、同じような価値観を持っている人たちが多いです。

そのため、中小企業から大企業に転職する際に感じるような、カルチャーショックを経験することなく、人間関係構築も比較的うまくいくことが多いです。

金銭的な余裕がある

2つ目は、「安定した生活を変わらず送れる」ということです。

大企業を志望する理由の1つとして多いのが「安定感」ではないでしょうか。

今の時代、大企業だから安定ということは言いきれませんが、中小企業に比べたらやはり大手企業の方がお給料も恵まれて、福利厚生も充実しているため、転職をしてもお給料下がったりするなどを心配しなくてもよいでしょう。

転職後も、これまでと同じ生活を送れるという安心感は、やはりメリットですね。

デメリット:出世しづらくなることも

20代で大手企業から大手企業に転職することのデメリットは、転職先での「出世」に関することです。

日本の大手企業では、年功序列や終身雇用制度をとっているところがまだ多く、長く働けば働くほど偉くなれるというのが普通です。

そのため、中途で入ってきた際には、この出世コースに乗ることが難しくなる可能性があります。

同じ年齢でも、新卒で入ってきた社員と中途で入ってきた社員なら、前者を出世させたいという企業の気持ちもあるかもしれませんね。

また、出世にも関わりますが、評価に関しても、同じ業績でも、新卒採用の社員の方が中途採用の社員より、評価が高いということはよくあることです。

中小企業から大手企業に転職する場合

それに対して、中小企業から大手企業に転職することは、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリットその1:大手企業ならではの安定感

20代で中小企業から大手企業に転職するメリットとして大きいのはやはり安定感ではないでしょうか。

中小企業と比べると、大手企業の基本給は高く、また住宅補助や交通費補助などの面での待遇のよさは驚くほどです。

また、日本の大企業なら、よほどの事情がない限り、倒産するリスクも極めて低くて、一生安泰で定年まで働くことも可能ですので、安定志向の方には最適な環境と言えるでしょう。

やりたい仕事に集中できる

もう1つは、「自分がやりたい仕事に集中できる」ということです。

中小企業では、基本的に総合職という名の下で、一人一人が幅広い業務に携わることがあります。

もちろん、自分の能力を高める上ではいいことかもしれませんが、自分がやりたい仕事を優先できないというマイナスの部分もあります。

一方で、大手企業では、組織がしっかりと体系化されていて、分業もされているため、自分の専門性を高めていくことが可能でしょう。

デメリット:裁量権が制限されてしまう

一方、中小企業から大手企業に転職することにデメリットもあります。

それは、「裁量権が制限されてしまう」ということです。

中小企業で働くことの一番のやりがいは、やはり自分が持てる裁量権が大きいということではないでしょうか。

自分で意思決定できるという経験は、若いうちに多ければ多いほどよいのですが、残念なことに大手企業ではなかなか難しいようです。

そのため、中小企業での仕事に慣れている人にとって、大手企業での仕事にやりがいを見出せない可能性もあるのです。

まとめ

以上、20代の大手企業への転職についてでした。

20代の第二新卒は、大手企業に転職する可能性を十分に秘めていますが。そこにはメリットもあれば、デメリットもあります。

そのために、転職して後悔をしないように、まずは「自分がなぜ転職したいのか」、「転職して何をしたいのか」をしっかり把握することが一番大事です。

なんども考えて、転職活動をすることに決めたのなら、積極的に攻めの姿勢で臨みましょう。

新卒採用と同じように第二新卒では、ポテンシャルややる気も求められているので、その点を把握した上で、自分をしっかりとアピールしていくことが大事です。

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