現在、日本では転職が以前よりかなり普通になってきました。
みなさんは転職にはそれぞれの人にあった最適な時期があるのをご存知でしたか？
自分が培ってきたスキルも転職を失敗してしまっては宝の持ち腐れとなってしまいます。そう言ったことがないように、自分にとって転職の有利な時期を見極める必要があります。
今回は、それぞれの人にあった転職の時期をご紹介していきたいと思います。現在、転職活動真っ最中の方も、これから考えている人も是非読んでみてください。
目次
一般的には春からがベストな転職
企業の採用活用がもっとも活発なのは2~3月です。
新年度の新体制に向けて社員の中でも退職や転職をする方が多いからです。また、企業活動の下半期がスタートする10月からに向けて8~9月でも採用活動が盛んに行われています。この２つのシーズンではその時期限定で求人情報を公開している企業も少なくありません。この時期は一つの転職をする人にとってはターニングポイントな時期かも知れません。
しかし、求人が多いと言うことはそれだけ応募者も多いということです。あまり、転職活動に本腰を入れていない人などは面接の時点で落とされてしまう可能性があります。この２つのシーズンを狙うなら、どちらも３ヶ月前から、業界を調べる、面接や筆記試験の対策をしておくと良いでしょう。
穴場としてご紹介するのが４、５月です。この２つの月の求人件数自体は求人サイトなどをみてもらえばわかりますが、一番のシーズンよりは少ないです。
しかし、企業からすれば採用をしたいという熱意は買い手市場の方が有利なのでかなり高いものとなっています。
この時期は急に抜けたポストの穴や、新たな部署への人員不足を補う求人が多いです。
そのため、申し込みや選考などのタイミングがうまく合えば、すぐに採用が決まることが多いようです。
その職種の適性よりも、ガッツがある人、タイミングが合う人が優先的に採用される可能性が高いのです。この忙しい時期にあえて転職活動を行うのもすぐに転職をしたい人にとっては有利な時期かも知れません。
次にそれぞれのケース別に転職に有利な時期についてお話ししたいと思います。
キャリアに繋がる転職とは
「転職」をただ単に職を変えるのではなく、自分のキャリアアップのために行う人も多いでしょう。そうしたキャリア面でのベストなタイミングはいつなのかご紹介します。
転職をしたばかりにすぐ転職するのは吉なのか？
自分が思ってもいないタイミングで転職をせざるを得なくなった場合の人です。新しい会社は自分のキャリアアップにつながらないのではないかという考え方ですね。
ここはタイミングで考えるより、転職をすることでどう言った意味があるのかということを考えることをお勧めします。
給与に不満があるなら、その不満をまずは現状の会社で解決できるかどうか考えてみましょう。自分の中でよく考えた結果、転職することが最優先となった場合は転職をすることをお勧めしますよ。
資格を取ってから転職する方が良いのか？
その会社に在職中に資格は取った方がキャリアアップという視点からは有利かと思います。
新しい会社で受けた場合、資格を受ける補助が出るかも知れませんが、最初から資格を持っていれば、そもそも面接も好印象ですし資格手当などの特別手当がもらえるかもしれません。
また、資格取得の勉強をしているときに仕事にムラが生まれてしまったりするかもしれません。転職はとても労力のいることです。
そのため現状の会社で安定しているうちに資格を取ることをお勧めしますよ。
昇進してから転職した方が良いのか？
転職を考えているが、今在職している会社でもすぐに昇進の話が来そうな方もいらっしゃいますよね。
この場合は、転職先でどのような職位につきたいかによって全く変わってくると思います。
管理職などの役職に転職したい方は、まずは現状の会社で実績を残してから転職活動を行った方が有利に転職を進められます。逆に、自分は現場で働きたい人はすぐに転職を行なって次の職場でバリバリ自分のキャリアをアップさせても良いかも知れません。
どちらにしても、社員を昇進させることはそれなりに期待を寄せているということです。昇進前にきちんと「転職活動を行っている。」「退職の意思がある。」ということを上司の方に伝えるのがスムーズかつ円満に転職できると思います。
私生活のために転職を考えている方
転職の理由はキャリアだけではありません。自分の私生活をより良いもにしたいという理由で転職を考えている方もいるのではないでしょうか？
次にそう言った方のケース別に転職に有利な時期をご紹介したいと思います。
ついに夢のマイホームが建てられそう！今転職した方が良いか？
転職をするタイミングとしてお勧めできるのが、住宅ローンを組んでからの転職です。
転職後しばらくは生活が今のように安定はしないと思います。
そうした時に、ローンの見通しもたてずに家を購入してしまっては後で取り返しのつかないことになってしまいます。そもそも、銀行がローンを組んでくれるのは安定した収入と、返済能力がある人にのみです。
そう考えた時に、勤続年数が長い今の会社のうちに住宅ローンの手続きは済ませた方が後々のトラブルにならないでしょう。
転職は出産後にした方が良いのか？
女性の方が転職を考える時に一番悩むのが出産のタイミングです。
子供が生まれる前に転職するべきか、産休や育休を取ってから転職するかで悩んでいる人は多いのではないでしょうか。一般的に転職後１年は育休が取れない場合が多いそうです。
育児休暇の条件としては一般的には「１年以上雇用されている」「子供が１歳に達する日を超えて引き続き雇用されることが見込まれる」という２条件をクリアしなければなりません。
こうした条件をよく考えた上で転職を考えた方が良いでしょう。
転職に有利・不利は求人数だけで測ってはいけない！
「転職・有利・時期」などで検索すると求人数のグラフなどが載せられているサイトがたくさん出てくると思います。しかし、求人数が多ければ転職しやすいかと言うとそうでもないのです。記事の冒頭でも言いましたが、求人数が増えると言うことはライバルが多く逆に不利になると言うことでもあります。
大切になってくるのは転職希望者１人に対して、幾つの求人があるのかと言う求人倍率が大切になってきます。そうした数値で見ていくと、シーズンである、3月、９〜11月は求人倍率が高いとは言えません。
これは毎年言えることです。このことをよく考えて転職活動を行いましょう。
ボーナス後を狙って退職するのもお勧め！
ここまで、一般的に転職にベストな時期とケース別に退職に有利な時期をご紹介しました。最後に、少し裏技を教えます。
退職、転職を狙う時期は多くの人がボーナスの後を狙っています。
ボーナスをもらう前に退職、転職をするのはかなりリスクが高いと思います。大きな会社であっても、ボーナスが支給される前に退職、転職の意思を伝えると支払われないと言うケースが多いようです。
退職といってもすぐ辞められるものでもありません。引き継ぎ業務などもあるでしょう。
役職が大きい方は３ヶ月くらいかかってしまう人もいるでしょう。
そうした関係から、2,3,9,10月といった時期に退職、転職する方が多いのです。
まとめ
いかがでしたか。今回は転職に有利な時期について詳しくまとめました。転職は自分の人生の中でも大きな決断だと思います。その大きな決断を失敗しないようにも後悔のないような転職活動を行った方が良いと思います。
自分にあった最適な時期に転職をしましょう。
あなたに取ってそれがキャリアアップ、生活向上に繋がることを祈っています。