女性にとって転職には、結婚や出産といったビッグイベントとの兼ね合いが大変重要になってきます。
最近では、女性の職場進出が活性化している反面、晩婚化や高齢出産が社会的な問題になっています。
また、育休制度があまり普及していないなどの問題もあります。
たしかに、会社の中には社内に託児所を設ける場合や早期退社を認めている会社もありますがまだまだ社会全体に浸透していません。
こうした背景から、難しくても転職をして出産後も働きやすい労働環境の職場やワーキングバランスを考えてくれる会社に転職したいと考える女性はたくさんいらっしゃいます。
今回は、女性の転職の中でも特に話題に上がる無経験の職種に正社員に転職できるかについて徹底解説していきます。
目次
女性の転職のきっかけとなる理由や原因を考察!
女性が転職を決断する主な理由は全部で4つあります。
全てこれに当てはまるわけではありませんが、代表的なものを発表していきます。
重要な職につける女性があまり多くない
男女平等が基本の世の中において、いまだに女性が責任のある要職につけない体質の会社がしばしば見受けられます。
残念なことに、男女比で男性の割合が高い会社や年齢の高い人が集まっている会社において「前例がない」という一言で女性には任せないと保守的になる会社があります。
金融やマスコミなど、ビジネスモデルが昔から安定している業界ではいまだにこうした古風な体質を維持した企業が多い傾向にあります。
逆にいうと、歴史の浅いITの業界だと体力よりか技術の方が重要であるため、女性でも要職につきやすい傾向にあります。
ワークバランスを維持して働きたい
結婚や育児といった理由から、今までのように働いてくことが体力的に厳しくなってきたため、働き方を見直したいという人も大勢います。
やはり、結婚や育児を仕事と両立させていくのは、かなり大変だということがわかるかと思います。
会社に子育てをしながら働く環境が整っていない
「今働いている会社では、有給休暇が風邪や冠婚葬祭以外では取りづらい雰囲気」、「育休制度を利用した前例がなくて出世に影響が出そう」こういった理由から、子育てをしながら働いてくのが難しいと感じる主婦が多くなっています。
ほかにも、短時間勤務の制度がないといったような様々な問題があり、これ以上働けないということもあります。
前例が無いからという場合には、上司に相談するというのも一つの手です。
夫の転勤で転職が必要になった
本社出勤や海外転勤など、さまざまな要因で妻が夫に合わせて仕事を辞めざるを得ない状況がしばしば起こります。
また、国内であっても遠くて今の職場には通えない場合は、転職をせざるを得ません。
こうした時には、夫が単身赴任になるのか、どのくらいの期間なのかをしっかりと確認した上で転職をするか否かを検討するべきです。
女性の市場価値について
転職の際に、業種によってさまざまですが年齢は一つの重要な採用基準になってきます。
また、転職に適した時期が全部で3回程度ありますので紹介していきます。
25歳
新卒で3年未満の求職者が、市場において男女ともに需要が最も高いです。
その理由は、「第二新卒」として採用されるからです。
第二新卒として25歳で転職する主なメリットは、新入社員よりも教育コストがかからないという点です。
近年では、新卒よりもむしろ第二新卒の方が多く募集している会社もあります。
また、勤続年数が低いため前にいた会社に染まりきっておらず、採用してもすぐに新しい環境に馴染んでくれるからです。
また、営業から経営へのチャレンジや料理人から営業へチャレンジなど、比較的異業種への転職もしやすいです。
なぜなら、ビジネスマナーしか学んでいない人材であるため、どこの業種へ行っても通用するからです。
28歳
社会人5から6年経つと、企業からも新米というよりも即戦力としてみなされる傾向が顕著に現れ出すため、28歳は人材を育成する最後の期間とも言えます。
つまり、これ以上歳を重ねてしまうともう教育される人材ではなくむしろ教育をする人材としてみなされるため難しいです。
30代前半から40代
30代前半から40代になると、入社後すぐに即戦力とみなされるため、マネージャー経験や資格などが無いと転職が厳しいとされています。
なので、即戦力以外の採用はあまりないというのが現状です。
女性の転職で注意すべきこと
女性が転職する上で注意しなければならないことが3つあります。
具体的に解説していきましょう。
採用担当に不安を与えない
法律に則って採用するのであれば、採用担当に不安を与えないためにも男女で差別した採用はしてはいけません。
しかし、結婚や出産などのライフバランスの劇的な変化によってすぐに休職あるいは退職されないか」というのが女性に対する企業の本音です。
特に、未経験の職種に挑戦する場合は、一定の期間は仕事に集中してなるべく早くスキルアップして独り立ちできるよう邁進してほしいと会社側も思っています。
そのため、こうした質問を受けた際には、嘘をつくことはありませんが、もし心配がないのであれば「長く働ける」ということを強調しましょう。
企業側が育休に対して十分に理解しているかどうか
企業によっては、「男性が育休を取れない」、「育休明けて仕事復帰したら雰囲気が悪い」、「育休が思ったよりも取りづらい」と言った企業側と考えの相違もしばしば起こります。
転職選びでは、女性社員が多いことやフレックス制が導入されているかなどを確認してください。
また、機会がったら面接の際に子供がいる女性社員が活躍しているかどうかも確認できるとよりいいでしょう。
志望する業界・職種にあった資格を取得する
志望する業界や職種にあった資格を取得すると、転職も比較的しやすいと言われています。
たとえば、「公認会計士」の資格は難易度の高国家資格ですが一度資格してしまえば、いつでも就職することができます。
妊娠中や育休などの空き時間に勉強をして資格を取ることで転職へのハードルをグッと下げることができます。
また、ここで注意すべきは職種にあった資格の取得です。
とりあえず資格を取ろうと関係のない業種の資格を取っても仕方がありません。
事務を希望するが管理栄養士の資格を取っても直接の採用には影響しません。
未経験でも正社員になれる職種とは
女性が未経験でも転職しやすい職種は「事務職」です。
育休や産休を他の業種に比べると取得しやすい傾向にあります。
また、一般的な事務職は9:00 から18:00と時間が決まっていおり、土日祝日も然りと休みになります。
営業職の場合は取引先との都合によって不規則な時間帯になることがあります。
そのため、子育てとなかなか両立することが難しいです。
また、体力面に自信がない方でも、事務職は基本的にデスクワークであり、外回りに励む必要はありません。
女性の転職を成功させるためには転職エージェントを活用すべき
女性にフォーカスした転職エージェントや転職サイトなどを利用することを強くオススメします。
女性向けの転職サイトには正社員や契約社員の求人だけではなく、女性にとって働きやすい情報や女性が抱えるお悩みなどの情報も公開しています。
また、会社は、公開した転職情報だけではなく、非公式の募集も実はしています。
こうした、非公式な情報はヘッドハンティング向けだけではなく、転職エージェントにも流しています。
大企業や有名業はとりわけ非公開の募集をしています。
なぜなら、公開してしまうと予想以上に大量の応募にあってしまい、その中から選ぶには膨大な時間と人件費もかかってしまいます。
そうした問題を避けるために、企業側もあらかじめ転職エージェントの方で、ある程度求職者を篩に掛けてもらいます。
そうすることによって、人件費削減だけではなく、優秀な人材を見つけることができるのです。
そうした点からも、転職エージェントに登録することをオススメします。
他にも転職エージェントには、その業界や会社に今まで何人も採用されるまでに導いた経験があるため、ノウハウや面接で聞かれる具体的な内容まで把握しています。
そうした情報を得られるという点でも大変有効です。
さらに、転職において重要な給与の交渉もしてくれます。エージェントが会社との間に入ってくれることによって、言いにくい金額の交渉をしてくれるのは大変魅力的ですよね。
以上のことから、エージェントを使うことには多くのメリットがあるので使わない手はありません。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、主婦の方に向けて、女性が正社員に転職する方にはどうすればよいのかということについて解説していきました。
本記事でも紹介していったように、女性が転職するにはさまざまな障壁があります。
妊娠や出産など女性しか経験できない経験が逆に足を引っ張るという状況は本来つくるべきではないものの、まだまだ性差別が残っているというのが現状です。
なので、本記事で紹介していったことをぜひ参考にしながら、今後の転職活動に取り組んでいってほしいと思います。